2003年6月号
龍の國の料理
写真家 村上宏治 神秘なるは

炎の形に秘伝あり

秘伝の伝授の終焉は

炎の龍に現れる。
中国四千年の食のルーツを求め、旅をしたときのお話だった。
食を見たいなら 炎を見なさい、 食を知りたいなら 音を聞きなさい、
食を感じたいなら 体を知りなさい、
これが医食同源の基本の考えですよ。

遥か昔の中国で、 皇帝にさし出す料理人の選択会議が何時終わる事無く続いた。
同じ力量に誰もが頭を抱え、決める事が出来なかった。
そんな或る日、皇帝の枕元に龍が現れ言った。
炎となり我が姿を現し者が、選ばれし者なり・・・・
やがて間も無く一人の料理人が決まったそうです。
以来、食の秘伝は炎にあると、
そう語るのは最後の皇帝 愛親覚羅 溥儀の 料理人の子孫、郭さんでした。
立ち昇る中華鍋の炎に、
いにしえの時を感じたのか 光るものが一雫ほほを伝った。

中華の基本は炎にあり
若き料理人はその龍を求めているのかのよう
味の基本は、医食同源の基本は炎にありと
こだわり続けています。
写真家 村上宏治
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