2005年2月号
炎は愛情だ、皿の上に僕がいる


『パリの炎は今日も蒼く燃えている』

どれ程の前かは忘れたが、
自信に満ち溢れたシェフに出会った。
彼は豪語するのです。
火力と知力と気力で料理は作るものだ。

お皿いっぱいの愛情は、炎の芸術だ。
炎は形なきものを形にし、
形あるものを無きものにする。
それは愛情そのもので、
だから私の居場所は皿の上。
お皿の上に僕がいる。

まだ若かった彼は厨房に入り、
更に若いアシスタントにこう言う。

写真家 村上宏治


よく寝たか、本を読んだか、恋をしたか、心の炎と、ガスの炎は太陽の日食のように青く燃えているか。
その愛情は水をも蒸気に変えてるか。
炎は愛情だ、 皿の上に僕がいる。
その彼と彼らは今、 フランスで最も有名な、 日本人シェフとして活躍している。
多くのフランス人は言う、アイスクリームですら温かみを感じると言う。
彼らの日本への便りの口癖はこうだ、『パリの炎は今日も蒼く燃えている』

トップページに戻る
Copyright(C) 2004 ERM・村上宏治 All rights reserved.