『パリの炎は今日も蒼く燃えている』
どれ程の前かは忘れたが、 自信に満ち溢れたシェフに出会った。 彼は豪語するのです。 火力と知力と気力で料理は作るものだ。 お皿いっぱいの愛情は、炎の芸術だ。 炎は形なきものを形にし、 形あるものを無きものにする。 それは愛情そのもので、 だから私の居場所は皿の上。 お皿の上に僕がいる。 まだ若かった彼は厨房に入り、 更に若いアシスタントにこう言う。
よく寝たか、本を読んだか、恋をしたか、心の炎と、ガスの炎は太陽の日食のように青く燃えているか。 その愛情は水をも蒸気に変えてるか。 炎は愛情だ、 皿の上に僕がいる。 その彼と彼らは今、 フランスで最も有名な、 日本人シェフとして活躍している。 多くのフランス人は言う、アイスクリームですら温かみを感じると言う。 彼らの日本への便りの口癖はこうだ、『パリの炎は今日も蒼く燃えている』