2005年3月号
人は彼を何故 炎の人と呼ぶのか・・・


燃えたぎる情熱もそうだろう。
彼は燃え盛る炎に、未来の姿と
生命力と幸福への願いを絵に封じ込めた。

劇的に生きた彼だが、その描かれた絵は常に、
炎の原風景を意識したものだった。

耳きり事件を起こしてしまったゴッホは、
ゴーガンと自分、それぞれに宛て絵を描いた。
ゴーガンに宛てた一枚は、
ふかふかの絨毯に、高級な椅子、
そしてそこには聖書と輝き燃え盛る蝋燭。
背景にはランプの炎を描き
彼の将来が素晴らしいものだと予言した。
もう一枚の自分に宛てた絵は、
粗末な椅子に自分の分身としてパイプを置いた。
ゴッホは書簡にこう残した。

写真家 村上宏治

「ゴーガンは揺らめく妖艶なる炎の力で 彼自身大成するだろう。
私は相も変わらず貧乏生活。
ただ、私が描いた椅子の背景を見てくれ。 黄色い箱に入った玉葱が芽を出している。
心にあの蝋燭の炎に似た、芸術の炎を燃やし続けることで、
私も近く芽が出て、多くの力作を世に生み出すことになる。」  
彼は以後、彼自身の節目には炎をモチーフにして、絵を描いていくのです。
生きる力を失いかけたとき、絶望感に襲われ、そこから這い上がろうとした時、
必ず炎を主題にして絵を描いた。

彼は言う、
「私は揺らぐ炎に私自身の生き様を感じる。 そしてその光は、多くの人の心を和ませる。
私が描く絵もそうありたいし、そう生きて行きたい。 炎のように…」

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