2005年7・8月号
瀬戸田天秤祭り



提灯の揺らぐ炎に父を見る

帰る道々懐かしきかな

 

夜の8時、提灯に火がともり、
妖艶な蝋燭の炎が夜空にくっきりと浮かび上がると、
見物人たちの間から歓声が湧き上がります。
揺らぐ炎のに向かって合掌する人もいます。

今年、御浄土に旅立たれた方を偲んでその提灯は
櫓(やぐら)を囲みます。
笹に付けられた提灯の中で揺らぐ炎は、
子供たちが一生懸命つけた蝋燭。

写真家 村上宏治 尾道 しまなみ 瀬戸内 カメラマン
写真家 村上宏治 尾道 しまなみ 瀬戸内 カメラマン

 

決して上手とは言えない歌声だけど、
地区のお年寄りが歌う盆踊り歌は、
今日ばかりは味がある。

山間に響くその歌に私は、
帰る道すがら両親の事を考えていた。
あの提灯一つが父であるのかと・・・
蝋燭の明かりが私の父の御霊かとも・・・
父と会話した気にすらなった。

ここは瀬戸田の天秤祭り・・・・
 

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