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私が始めてこの想い出横丁を訪れたのは春まだ浅い頃。 春の光がシャワーになって私にも木立にも降りそそいだ時でした。
入り口の東京有楽町みろく口の改札を入った時そこに見出したのは心の春でした。春の匂いを感じた事が有りますか。現実の匂いでなく頭の奥で感じる、か・お・ り。 春だからでしよう、春だから? なんとなく心地良い違和感と、懐かしい憧れの子を思っての擦過傷、そんな懐古 が春を感じさせてくれたのか…・
不思議な空間で出会った幾つもの不思議な物語、そこに綴られているのは擦過傷
にも似た優しく穏やかな日々の営み、揺るぎない感情と変わる事のない思い出、予測する事の出来ない時代とひたむきに信じた未来。 不思議な空間で綴られたその思いは、ささやかな恥じらいの物語。 |
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