心のやすらぎ〜みろくの里美術館
弥勒之里美術館  何年前だったか忘れてしまったのですが、中国の現代美術に触れることが在りました。

 或る美術館の依頼で70数点の撮影でしたが、はじめはてっきり水墨画とか、書とか何だかそんな様な思いをもって望んだのですが、厳重に梱包されたコンテナから出てくる作品を見てビックリシマシタ。

 緻密な色使いと表現力。かと思うと大胆な筆使いと、一見乱雑と思いそうな描写。西洋絵画は視覚的表現を重んじますが、中国絵画は創造性を重んじるこを教えてもらってなるほど、なるほどです。

 中国美術とは、モノトーン調の世界で背景に於いても簡略することによって、その状況を見る人が其の風景を想像するのです。

呉作人「重任遠道」
私が出会った作家、呉作人。

 皆さん思い浮かべて下さい。二頭のラクダがいます。

 手前に精悍な姿のラクダに乗った威厳を持つた、もしくはオオラカナきっと貴族か、豪商か一人の人が乗っています。其のすぐ先をもう一頭のラクダがいます。ラクダ達は少し上を向き、声か、オタケビを上げんばかりの表情をしています、遥か彼方に数等のラクダが歩いています。そこには荷を背負ったラクダと、歩いている人がいます。そして彼方にうっすらと山並みと、パオが見えます。想像出来ましたか?そこはどんな状況でしょうか?
黄冑「人物、鶏、ロバ」  もう1枚、元気で若く黒いロバがいます、そして其の後ろにもう1頭の子供のロバの首を抱え込んで、ロバ達が駆け出さんばかりの力を押さえ込んでる農家の、民族衣装で着飾った娘さんがいます。ロバの足元には鶏が何羽かいて、ヒヨコもピヨピヨしています。

 どんな状況でしょうか?それらの絵には描写されていないのです、背景とか、何も無いのです、あるのは削り取られた主題のみなんです。

 これはびっくりですよ。見る人が結局のところ想像する、極めて削ぎ取ったテーマを表現し魅了させる手法、感動しますよ。

 日本風に表現すると、ワビとサビかも知れませんね。是非一度鑑賞アレですよ。
私が魅了された呉作人がここにアルトは、黄冑の作品がここにアルとは。
感激しますよ。是非一度ご覧あれ・・・・・・
李可染「春雨江南」 白雪石「奇峰聳翠」

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