【 田ノ原の雲海 】
もしもあなたが、
大地の呼吸を
感じたいと思ったなら、
もしもあなたが、
男性的な壮大な光景を
見たいと思ったなら、
もしもあなたが、
「神々の創造物」を
感じたい時。
田ノ原に湧き出る雲海を
是非とも御勧めします。
【 野間の雲海 】
もしもあなたが、
優美な色彩と光景に
出会いたいと思ったなら、
もしもあなたが、
女性的な語りかける光景を
見たいと思ったなら、
もしもあなたが、
「神々の創造物」を
感じたい時。
野間に湧き出る雲海を
是非とも御勧めします。
【 雲海高原放牧場 】
朝霧の中、
静かに山々は目覚めます。
朝露に光る木々。
朝もやの向こうに
放牧された牛たちが
こちらを気にしています。
鳥たちが囀り始めます。
静かな空間に立つと
深呼吸したくなりますね。
それが美郷なんですと
私は思うのです。
【 鳥 瞰 図 】
仙の山・大森から
精錬された銀が、
尾道へと運ばれる
銀山街道その総延長は
およそ130㎞。
450年ほど前、
間違いなくこの道を
銀の輸送隊が歩いた。
今もその面影残る街道を
トレースして歩く。
いやぁ~…
私は数キロの道のりで
ギブアップしたのでした。
【 オロチカツラ 】
およそ樹齢500年。
オロチカツラは静かに
時を重ねています。
春先には赤い花をつけ
黄色い若葉が芽吹き、
やがて濃い緑に。
ほんの数日の間の
燃え上がる色彩の乱舞。
8本に分かれた幹が
天に向かって伸びる
堂々としたその姿は、
ヤマタノオロチを連想させ
地元の人は愛情を込めて
オロチカツラと
呼んでいます。
【 やなしお坂 】
美郷「やなしお坂」――
時に戦乱の世、
時に銀の輸送。
物流の生命線。
ワズカ7尺(2.1m)
ほどの道幅。
その歴史は
600年を遥かに超える
物語の眠る道。
今もその道が色濃く
面影を残す美郷。
三瓶の山が
その姿を見せてくれます。
【 森 原 古 道 】
「石見の国」と
「出雲の国」との国境に
位置する森原古道。
江の川を中心にした生活圏で
神と共に生きる
女性的な石見の国。
国造りの神々が住む
男性的な出雲の国と、
そんな視点で
歩いていました。
この国境で
大きく風景や気候が
歴然と変わることに
驚きました。
【 赤 名 峠 】
北側が島根県は出雲地方、
南側が広島県は芸州
備後地方の重要な峠でした。
日本百名峠のとしても
その名を知られますが、
峠には轍が若干有るものの、
人が通る気配は
ほとんどありません。
秋深く成る頃、
風がそよぐと
色づく木の葉が
優しい音を立てて、
舞い降りてきます。
【 三 瓶 山 】
約10万年前に始まった
三瓶山の活動は…と
説明を受けるが、
街道をゆく人の目印であり、
生活の中に
常に身近に見える山。
生活の中の信仰の対象であり
私にはランドマークとしての
三瓶山としての解釈が、
まずは最初に
きてしまいます。
【 美 郷 の 花 】
春・美郷の春は、
田畑の畔道に、
家の庭に、
道すがらに花達が一斉に
春を満喫するかのように
競い合うように
咲き誇ります。
樹齢500年の桜から
野に咲く草花も。
美郷の春は
俳句の季語あふれる
春なのです。
【 美郷の町並み 】
やなしお道の姿を
色濃く残す町の作りは、
歴史的遺産そのものでも
ありますが、
それだけではない
懐かしさの記憶を
感じさせてくれます。
初めて来た道なのに、
いつか来たことのあるような
感覚・・・思い出せそうで
思い出せないもどかしさに
出会うでしょう。
【 十 王 堂 跡 】
箱茂の松から程なく
十王堂跡へと
入っていきます。
竹藪の中に
3つに分かれる道があり、
その昔茶屋があったとか…
右に向かえば銀山街道、
左に向かえば物部神社。
その角に立ち、
耳をすませば、
お茶屋で一息つく
旅人の声が、
聴こえた気がしました。
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