稜線山海帰・時空の旅路
尾道彩々図鑑


尾道を10倍楽しむ方法・・・・・それはゆっくりと歩いて、そこで出会う光景に、 楽しく妄想をふくらませることなのです。
迷路のような尾道の町並みで、正しくしっかりと迷子になってください。

【尾道の楽しみ方】
それはゆっくりとただ歩きます。ガイドブックは帰りに見ましょう。
スマホの位置情報は食べログだけでいいのです。
駅を降りたら、ひたすらに東(尾道大橋側)を目指します。
国道を歩くも良し、商店街を歩くも良し、山手を歩くのも良し。
どのコースもよくみると尾道は驚きを見せてくれます。不思議な空間を見せてくれます。
尾道の最大の楽しみ方は迷子になる事なのです。



瀬戸内海の自然美に魅せられて
引き潮と上げ潮。その時聞こえてくる波の音の違いご存知ですか? 冬と夏。海の色の違いご存知ですか?日の出前。天空の色彩の変化をご存知ですか。知っているようで知らなかった・・・海からのメッセージをお届けいたします。
村上海賊・・・「海賊」と聞くと、西洋の荒くれパイレーツやバイキングを想像してしまいますが、日本の海賊は少し違います。時々の政権下で権力に従わず独自に生きる海の民のことを「海賊」と称しました。瀬戸内海の制海権を持ち、武装集団からやがて水先案内そして交易で活躍する海の民へと・・・その姿を変えていったのでした。
瀬戸内海・しまなみ海道、そこに生きた人たちの永遠の物語が静かに眠る瀬戸内海。
因島発祥の八朔は、村上海賊と小早川隆景と深い繋がりがありました。昔から因島田熊に柑橘の木が多く自生していたのは、その地形や環境が土台にあったのでした。
山知り・海知り・人を知る
八百万の神様が日本には存在します。私は初め何故なのかは分かりませんでした。 山に、海にと撮影取材を進めていくと、そこには自然界の神々しい光があり、光景があり、情景があり、音があり、風があり、香りがあります。 そして色彩があり、明確な四季があります。 そこに立つ人の五感に響く様々な現象があります。 人はその環境、その時、その万物に感謝し、安堵と癒しの時間を感じ、生きる時間を過ごします。その感情と感謝の気持ちが神へとつながり、八百万の神の精神世界が生まれたのではないかと思うのです。 その感謝の中に、人々の生活があり、その地に生きる生き方が生まれ、それが各地区の、各地方の独特な生活スタイルや生業となったのではと。
神々の庭・古道を歩く
牛馬に約60㎏の銀を背負わせ、その数400頭ともいわれる隊列は、難所をいくつも乗り越え4泊5日の行程で山陰から瀬戸内は尾道へと銀を運んだ。尾道で船積みされた銀は大坂へ海路で運ばれたのでした。
それは今から850年前のこと。世羅の大田庄は平家、後に高野山の荘園に認定され良質の米を生み出しました。その米はいくつもの峠を越え、尾道まで運び出されました。船積みされた米は、瀬戸内海を輸送され大坂に陸揚げの後、高野山へと運ばれたのでした。

PAGE TOP